作成日: 2026-03-25
カテゴリ: 靴
タグ: #靴 #フルブローグ #アメトラ
目次
この記事で解決できること
✅ 「ケンムーアの“ごつさ”って、どの年代まで期待できる?」の目安ができる
✅ 写真や説明文から「ごつい個体」を見抜くチェックポイントがわかる
✅ “デッドストック=最高”と決めつけずに買い方を組み立てられる
✅ サイズ選び(幅広足)で失敗しにくくなる
この記事は6分で読める
結論:77年製は「ごつさ」より「器用さ」寄りだった
「デッドストックのケンムーアを買えば、あの“ごつさ”が手に入る」
そう思っていた時期が、私にもあった。
結論から言うと、今回のフローシャイム・ケンムーア(77年製)は、私が欲しかった「ゴツゴツした堅牢さ」よりも、現行品に近い“柔らかさ・スマートさ”を感じる個体だった。
もちろん、これはサンプル数1の話だ。だから断言はしない。
ただし、「ごついケンムーアはどの年代までか?」を考える時に、年代だけを信じて突っ込むのは危険だと痛感した。

なぜ「ごついケンムーア」を探したくなるのか
あなたは今、こんな状況ではないか?
- 古いアメトラの空気感が好きだ
- フルブローグに“道具感”や“風格”を求めている
- きれいに寄せたブローグより、実用靴としての迫力が欲しい
- でも、現行の靴は「なんか上品すぎる」と感じる
結論から言う。この悩み、みんな通る道だ。
私がケンムーアに期待していたのは、オールデンみたいにフォーマルへ寄る歴史ではなく、もっと泥臭い実用靴としての強さだった。
だからこそ、「ごついケンムーア」が欲しくなる。
デッドストック77年製を買った理由(言い訳)

今回買ったのは、ほぼデッドストックの個体だった。価格は送料込みで6万円強。相場よりかなり高い。
購入理由(言い訳)はいくつもあるが、端的にこれだ。
- ほぼデッドストック
- レアサイズ
- ジャストサイズの可能性が高い
サイズは 8 1/2EEE。
細長いのがデフォルトのケンムーアにしては広めで、エッグトゥに近いフォルムに見えた。
幅広足だと、Dウィズ以下は「長いサイズを選んで誤魔化す」ことになりがちだ。
実際、私は同モデルの9Dも持っているが、やはり長い。
今回の実測はこうだった。
- 8 1/2EEE:縦 31.5cm / 横 11.5cm
サイズの期待値は高かった。だから買ってしまった。
1日履いて気づいた違和感:「薄い・浅い」

トゥスチールを付けてもらって、1日履いてみた。
でも、どうもそそらなかった。
理由はシンプルで、アッパーの印象がこうだったからだ。
- 明らかに厚みが薄い
- シボ革も、私が期待していた“味”ではない
- シボが浅くて、立体感に欠ける
良くいえば「硬めの服装への対応幅が上がった」と言える。
悪くいうと、中途半端に感じた。
器用さなら、シャンボードやキャベンディッシュみたいな現行品で強い靴がたくさんいる。
希少な品として集めるなら、私は「一点突破」の個性が欲しい。
そして今回の77年製は、そこが刺さらなかった。
ごつい個体を見抜くチェックリスト(年代より先に)

ここまで読んで、「じゃあ結局、どの年代を狙えばいいんだ?」と思っているだろう。
正直に話す。
私の結論はこうだ。
“年代を当てにする前に、個体のごつさを判定する”ほうが勝率が上がる。
チェック1:アッパーの厚みと立体感
写真で見ても「面が薄い」個体は、履くとさらに軽く感じやすい。
欲しいのが“堅牢さ”なら、厚みとコシは最優先だ。
チェック2:シボ(グレイン)の「深さ」
同じ“シボ”でも、浅いと表情が弱い。
「ツルッとした革に皺加工を施したように見える」ものは、私の好みでは刺さらなかった。
チェック3:ラストの雰囲気(細長いか、面が残っているか)
ケンムーアは細長い個体が多い。
だからこそ、面が残っていて“道具っぽい”雰囲気の個体は魅力が出る。
チェック4:「器用さ」を求めていないか自問する
きれいめに振れる靴が欲しいなら、選択肢は他にもある。
「ごついケンムーア」を探している時点で、あなたが欲しいのは多分そっちではない。
まとめ:ごつさを求めるなら、狙いどころを変える
結論として、今回の77年製は私にとって「振り切った一点突破」ではなかった。
だから私は改めて、ゴツくて堅牢さに振り切ったケンムーアが欲しくなってしまった。

この記事の結論(再確認)
- 「ごついかどうか」は、年代より個体差の判定が重要だ
- デッドストックでも、期待する“ごつさ”とズレることはある
- 写真で見るべきは、厚み・シボの深さ・ラストの面構えだ
注意点
- ⚠️ これはサンプル数1の体験談だ(77年製全体を断定しない)
- ⚠️ “ごつさ”の好みは人によって正解が変わる
- ⚠️ サイズは「長さの帳尻合わせ」になりやすい。幅表記も見るべきだ
最後に
「ごついケンムーアはどの年代までか?」という問いは、結局のところ“自分がケンムーアに何を求めているか”に帰ってくる。
私の答えは、器用さよりも堅牢さだった。あなたも、きっと同じ気持ちになれると思う。