昨今は多様性が尊重され結婚は必ずしも通るイベントではなくなっているが、両親や親戚など自分たちだけで決定できない場合もあり
なんだかんだ開催することになる方は多いのではないだろうか。
本記事では【商売に付き合わない】と題している通り、不必要な出費を避けられるような情報提供ができたらと考えている。
正直、結婚関連には観光地ビジネスのような ”逃げ切りを前提としている気分の良くない商売” に遭遇する場合があるので
実際にかかる金額が知りたい人は参考にして欲しい。
各項目での無駄費用削減については、個別記事で解説している。
※筆者スペック(20代サラリーマン、年収400万円程度)のみが対象読者だが、超具体的な数字で言及する。

結婚式も営利活動の一種
筆者は20代で結婚し、前撮りや挙式も行っている上に 結納や婚約指輪(普段つけないやつ)の購入までとフルコースに近いルートを通った。
それぞれある程度な出費をしてきたわけだが、50万円払って大満足なものもあれば、2万円のオプションで不服な結果だったものとさまざまある。
大前提、最低限にしようと思うなら、婚姻届の提出と両家食事会だけで正直十分。
というのも、結婚式関連は、費用の対価の大部分が無形物の儀式だからだ。
長期的な両家の関係性は、結婚式関連の成功失敗に依存しない。
儀式はあくまでもきっかけに過ぎず、その後の振る舞いで如何様にもひっくり返る。
そのためここでもある程度のドライさを持っておかないと足元を掬われてしまう。
というのも、結婚関連では
「一度きりをいいことにクソみたいな商売をする業者が多すぎる」。
少々過激な表現だが、気持ちよく支払いができるものもあれば、最後の最後に「なんか騙された気分」で終わるものも一定数ある。
筆者は「客がなんか騙された気分」で終わる商売は悪質な観光地ビジネスと同じと思っている。
結婚式はそうそう2度目はない。
バツ2の親に聞いたが、メイン客である親戚に祝福してもらい直す場を設けるのを敬遠するらしい。
仮に2度目の式を挙げるとしても、1度目と同じ会場であげようと思う人などまずいないはずだ。
となるとリピーターを増やすためというその他サービス業にあるモチベーションがないこととなる。
もちろん「一生に一度を彩るサポートをしたい」という素晴らしいモチベーションをお持ちの方が多いと思うが、会社員だとしがらみも多いはずだ。
さらに結婚式に関しては口コミが参考にならないという落とし穴も追加で存在する。
観光スポット近くで、質の低いご当地グルメを提供する店があればグーグルなど口コミをチェックすることで避けられる。
しかし結婚式の場合、悪い口コミが載せられることが滅多にない。
というのも、数百万円を自分もしくは親が支払った結果が失敗だったと認めたくないため、悪い口コミを書きたくない心理が働く。
SNSで情報を集めるとネガティブ意見もしっかりと集まるが、ネガティブワードで検索しないと表示されづらいため、やはり自衛のハードルは高い。
そこで、一旦全てを悪質観光地ビジネスと思ってかかるというキツめの手段を本サイトでは提案している。
喧嘩腰で望む必要はないが、黙っていると数十万円単位で費用が膨れてしまうため、新婚生活のスタートに際して気を引き締めて臨んでみてはいかがだろうか。
費用削減とケチる は違う
費用削減 というと、
- テーブル装飾を最小限に
- 造花の割合を増やし
- 招待状を自分で印刷して
というものが浮かぶが、本記事では別の部分を扱う。
費用は常に対価と並べてみる必要がある。当然のはずだが金額が大きい話になると、途端にこの考えが薄れることがあるので注意してほしい。
ケチって不満や後悔が残ってはなんの意味もない。
電気料金の契約アンペアを見直すような、不要部分の削減を目指すことをお勧めする。
結婚式にかかるお金5つ
①婚約指輪 【結婚指輪との合計で50万円程度】
合計で50万円
指輪は3つ合計の金額を考えることをお勧めする。
1つ1つ考えていると合計金額から意識が離れがちだが、このスケールの出費が超短期間に重なるため、必ず合計金額で予算を組んで欲しい。
婚約指輪については下記記事にて詳しく述べているが、要点をまとめると
- ダイヤの金額は【サイズ/色の白さ/傷の少なさ】できまる。独自基準を作っているメーカも多いので注意
- 5万10万する違いでも、素人は鑑定書を見ないと一切わからない場合もある。
- 婚約指輪は渡した側(新郎)も満足感が高い場合もある
- 婚約指輪をつける頻度は、新婚子無し期間だと 年に10日〜30日くらい
- 提示した予算を松竹梅の梅として、他を並べられるので、本当の予算より10万円低く伝えるのがおすすめ
-
-
【給料3ヶ月分は嘘】婚約指輪の予算は40万円な理由
婚約指輪はディズニーランドで被るキャラ帽子と同じ 40万円だとカタログとほぼ同じ見た目に仕上がる 昨今は婚約指輪(普段つけないやつ)を贈らず、普段からつける結婚指輪や新生活にお金を回す考えが広まってき ...
続きを見る
婚約指輪は予算30万円で提示して、40万に落ち着かせるのがおすすめ
ややこしい書き方だが、予算を決めても結局予算オーバーして支払ってしまったら意味がない。
筆者は営業職の経験が少しだけあるが、指輪購入にあたり客目線でお店の人と話して、
宝石関連の専門性よりも営業スキルの高さに感服した経験がある。
ある程度ドライにやり取りをしないと余程の対営業メンタルがない限り、予算以上のものを買うことになる。
そこでおすすめなのが、30万で予算を伝えて、40万に落ち着かせるやり方だ。
詳細は数千文字になったので別記事とするが、40万円がおすすめのラインとして紹介しておく。
何店舗も回ってみたが、指輪のカタログ写真の多くは40万円前後のダイヤスペック(主観)のため、最もバランスの良い価格と思っている。
これより価格を落とすと、みる人によってはカタログより見劣りする。
反対に50万円を超えると、ダイヤが大きくなりすぎてオモチャ感が徐々に出てくる。
高ければ良いと言うものでは無いというのは、意外と盲点だった。
20万円台を予算とする必要がある場合は、何かしら妥協する必要がでてくる。
それならば結婚指輪(普段つけるやつ)にお金を回すことも検討してみて欲しい。
デカダイヤが無い分、素材やデザインにこだわることができる。婚約指輪は記念品としての役割が大きいのでそもそも買うかどうかから検討してみて欲しい。
②結婚指輪
次は結婚指輪だ。
婚約指輪と異なり、買わない選択の方が珍しくなるかもしれない。
これは新郎側も身につけるため、出費のハードルが低い。
婚約指輪を購入する場合 :10万円
〃 購入しない場合:50万円
だ。
合計で50万円を守って欲しい。
これ以上は正直20代の平均的サラリーマンには必要ない。後に控える結婚式や新生活に向けて夫婦の話し合い・交渉の良い機会としてみて欲しい。
③結納 【実は資金集めのチャンス】
結納をGoogle検索で調べると、真っ先に「結納 不要」とでてくるが、実は結婚する当人目線だとお得なイベントの可能性も残っている。
結納は地域差もあるが、基本的に新郎側の親が新婦側の親へ100万円贈る儀式と考えていい。
つまり親同士のお金のやり取りとなるため、新婚夫婦が直接負担する費用は少ない。
(移動費だけで済む場合もある)
そして、新婦側の両親へ贈られた100万円は、結婚式費用として使用される場合がある。
つまり最大100万円のプラスとなる可能性を秘めていることになる。
しかしこれには注意が必要で、新郎自身が100万円を負担するパターンの場合もあるので開催するかどうかは親と話しながら慎重に決める必要がある。
基本的に、親が希望した場合のみにするのが無難だ。
ここでは費用0としておく。
④前撮り 【1stぼったくり警戒ポイント】
ひどい題だが次は前撮りだ。
ここで初めてぼったくり警戒体制となる。
筆者は複数から見積もりを取得、慎重に進めたにも関わらず予算を20万円以上オーバーしてしまった。
予算は30万円だ。
これも婚約指輪と同様、30万円の予算が厳しい場合は前撮り自体を行わない、もしくは結婚式後に伸ばすことをお勧めする。
理由として最も大きいのは、
ドレスは無課金だと酷い質のものしか選べないからだ。
何事にも例外はあるが、例外は凡人の前には現れない。
筆者は複数のフォトスタジオと式場で見積もりを取って判断したが、結局契約前の見積もりは目安にすらならないレベルだった。
ドレスは5万円以上課金しないと正直話にならない。素人目にもデザインが古く、縫製も安っぽく、痛みも激しいものが数着置いてあるのみで、そもそも選ばせる気がない。(誤解がないよう補足すると、全国に店舗があり、ホームページやインスタもバキバキオシャレな企業だ)
さらにタキシードも同じく無課金だと話にならない質のものしかない。
これは既婚の友人複数に聞いて全員が共通して「無課金の質は酷い」と言っていたので、筆者が当たった企業だけではないのだろう。
ドレスとタキシードをそれぞれ5〜10万円課金すると、最低でも10万円は当初の見積もりに加算される。
⑤結婚式
200万円
だいたい140万円の見積もりと仮定すると、200万円以上の結果となる。油断しているとあっという間に300万円を超える。
衣装の課金レートはフォトスタジオの2〜3倍となるが、
こちらも無課金ドレスの質は酷い
つまり無課金は実質は不可能で、
ウェディングドレスで10〜25万円、カラードレスで5〜15万円の追加が確定している。
同じくタキシードも5万円〜10万円の追加が確定しているので、この時点で見積もりから20〜50万円追加確定となる。
さらに注意したいのが映像制作だ。
ドレスと違い考えから外れている人も多いのではないだろうか。
映像制作は油断すると数十万円単位で費用が膨れていくので注意が必要だ。
そして参列した経験がある人ならわかると思うが、
友人や親戚の立場だとまず映像内容は全く頭に入ってこない。
他大量に無駄項目があるので詳細は下記記事で確認して欲しい
まとめ
本記事では結婚にかかる費用を項目別にざっくりと紹介した。
- 指輪:婚約と結婚と合わせて50万円
- 前撮り:30万円
- 結婚式:200万円(超頑張った場合)
年収500万円程度だと上記がギリギリのラインとなる。
もちろん両親からの支援や貯金によって変化するが、これ以上かける場合はコスパが悪くなっていく。
結婚はやはりただのスタート地点だ。
良好な親戚づきあいのきっかけイベントとして、必要十分な規模で考えるのも悪くないのではないかと考える。
それぞれの詳細費用や削減ポイントについては順次記事の作成を行なっていくので、必要なものだけチェックしてもらえると嬉しい。