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【モブ化回避】先輩社員座談会の注意事項 と 聞くべき質問2つ

 就職活動を進める中で、面接より前に訪れることがあるのが「先輩社員座談会」だ。
筆者はこの座談会で先輩社員として3年以上参加してきた。その経験を踏まえて、【注意事項】【聞くべき質問】をそれぞれ超具体的に伝えようと思う。
いつもの如く不安を煽ってエージェントサイトへ誘導することはないので安心して欲しい。


企業選びでも面接対策でも役に立つ内容なので
有益と思う部分だけ見ていって欲しい。(急ぐ人はこちらへ →座談会で聞くべき質問2つ の箇所まで跳ぶ

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就活の早期化で変わりつつある「座談会」

止まらない早期化

コロナ前から企業による採用活動の早期化は顕著だったが、売り手市場の継続とオンライン化によって拍車がかかっている。
形式上は3月解禁となっているが、2月末時点で回答者の約3割強が「すでに内々定を持っている」を選択したアンケート例もある。

このデータは、「就活サービスをすでに利用している、かつアンケートに回答した学生」が母数となっているため学生全体に対する割合よりも若干高い数値になっているはずだが
それでも年々増加しており、早期化の流れは加速していると言える。

「会社の雰囲気を掴む」だけではもったいない

座談会でわかるのは社員の雰囲気や1日のスケジュールだけではない。
例えば、SEと一括りにされている職種でも、拠点によって全く業務内容が異なる場合などトラップを見つけるチャンスでもある。

他にも就活に関するトラップはたくさんある。これから全て解説していくが、重要なのはどれも「質問しないと教えてもらえないことが多い」点だ。
正直誰得な文化だが、採用担当者や座談会参加社員もサラリーマンとして無難に過ごすのが至上命題なので半分は仕組みが悪い気もする。


就活におけるトラップとはなにか

会社は学生を騙したい訳ではなく、「万が一怒られる可能性がある」から黙っている

筆者の経験
・家賃補助は実家と配属地の距離によって数万円の差が出た
・同じ「エンジニア職」で同期がいたが配属拠点で全く業務内容が違った
などなど

ベタな質問は他の学生に任せよう

まず本記事の前提だが、下記のよくある質問は必要な情報だがどれも基本情報にとどまるものばかりだ。
 ・入社の決め手
 ・働いてみて感じた社風
 ・やりがいを感じた瞬間
 ・活躍する人の特徴
 ・平日の1日の流れ
 ・有給の取りやすさ
 ・学生時代にやっておくべきこと
座談会は大抵就活生と社員の双方が複数人数で参加する。
ベタな質問は大抵誰かがしてくれるので、少なくとも序盤はしないでおいた方が得だ。

①入社の前後で、趣味や休日の過ごし方はどのように変化したか

まずは聞いてみて欲しい最初の質問「入社前後で変化した生活習慣」だ。
この質問の意図は、就業環境の過酷度合いを測ることだ。

この質問への回答の採点方法は下記だ。

先輩社員からの回答点数項目コメント
新しい趣味ができた。
既存の趣味にさらにのめり込む。
100時間◎、お金◎、余力(体 心)◎学生時代より拘束時間が長くなることが多いが、新しい趣味を始める
時間・お金・体力・心 がある証拠
学生時代の趣味を
同程度で継続している。
70時間◎、お金⚪︎、余力⚪︎時間はあるが新しいことを始めるエネルギーは余っていないかも
休日は買い物
(≒趣味が減った)
50時間△、お金⚪︎、余力△買い物自体が目的の場合、心の余力が少ない可能性がある

まずは新しい趣味ができるパターンだ。
これはもっとも就業環境がその社員に合っていると言える。

社会人になると学生時代よりも自由な時間が少なくなるが、その中でも新しいことを自発的に始めているということは、
ワークライフバランスはもちろん、心にも余裕がある証拠と筆者は考える。

ワークライフバランスが取れている場合でも、仕事のやりがいや自己効力感が低い場合は自由時間に新しいことを始めにくい精神状態になりやすい。
学術根拠ではなく主観で恐縮だが、暇を持て余している人を想像してもらえるとなんとなくのイメージを共有してもらえると思う。
時間もお金もそれなりにあるが、何か満たされないのは、趣味が足りないのではなく本業で心が削られている可能性もあるのではないだろうか。

最後に休日の買い物や旅行が楽しみ という回答だが、一見なんの問題もないように思うが、ここで大切なのは「就活生に回答する内容」ということだ。

休日の買い物と旅行は充実に見える反面、お金以外は学生時代と条件が変わっていないとも捉えられる。
例えば、「植物を少しづつ買い増やしている」「キッチン雑貨を集めるのが好き」など買う対象に嗜好性があれば別だが、そのようなエピソードが出てこない場合は少し極端だが「手頃な非日常に費やしている」と考えてみたらどうだろうか

あくまで就活の一コマとしてドライに観察をしてみると、この質問で先輩社員の働く環境の目安をつけることができる。

② 新人時代のトレーナーはどんな先輩だった?

次に聞いてみて欲しいのが「若手、中堅社員について」だ。

企業としては実業務の中核となっているポジションのはずであり、大切な新人教育を任されている人でもあるので
ここの回答如何で企業体質まで情報収集ができる可能性がある。

だが、「30代の社員はどんな人が多い」などと聞いてしまうと、聞かれた方は少し身構えてしまう。
そこで実際のトレーナー1人2人に絞ることで率直な回答を引き出す作戦だ。
この質問自体、三年間座談会をやっていて1回しか聞かれたことがないほど珍しく、筆者自身も咄嗟に本音が出てしまった。

回答への採点は下記だ。※多岐に渡るため代表回答として広く類推して欲しい

先輩社員からの回答点数項目コメント
自分のタイプを見て、柔軟な指導をしてくれた。100関係性◎、指導力◎慣れない質問に対して、この回答が出るのは本音。指導に対して感心した経験があるはず。
フランクで優しい70関係性◎、指導力⚪︎無難だが数年に渡り良好な関係を継続できる時点で実は上積み。
仕事が早い、知識量が多い50関係性△~、指導力△~問題集片手に
 解法をひたすら板書する数学教師

人に関する質問は回答が多岐に渡るので代表を挙げて3パターンを紹介する。

まずは良好な指導風景が想像できるパターン
珍しい質問に足して咄嗟にこの回答が出る場合は、高確率で素晴らしい先輩がついてくれたパターンと言える。

プレイヤーとして成果を出す人と、指導者としてありがたい人は全く別な場合が多い。
当然トレーナーにはより指導者として優秀な人を充てるべきなため、この手の「指導にしっかりと工夫して労力を割いてくれた」という回答はかなり点数が高い

他二つはどちらも無難な回答だが、実際この二つのどちらかとなる先輩社員が多いはずだ。
よっぽど個性的なエピソードがない限り、用意していない質問へは無難な回答をしてしまうのが企業人としての振る舞い方だからだ。

だがこの2パターンは近いようで、推測できる情報は大きく異なる。
「フランクで優しい」は人柄に触れているのに対して「仕事が早い」など業務スペックを誉める場合は注意が必要だ。

新人として指導を受ける場合、先輩の仕事が早いかどうかな至極どうでも良い要素だからだ。
どんなに仕事が早くても、指導内容への工夫や配慮がない場合いわゆる「見て覚える」形になりがちだ。

実際私の同期でも複数人いたが、仕事は部署内でトップクラスにできるが、教えられる側に合わせて見せる内容や量をコントロールしないトレーナーに当たったらしい。他部署の筆者から見たイメージを伝えると「問題集片手に解法をひたすら板書する数学教師」を想像してもらえると分かりやすい。

仕事が早い人は程度の差こそあれどすべての企業に存在する、それこそ若手社員目線だと窓際社員以外は仕事が早く見えるはずだ。

座談会は就活トラップを減らすチャンス

↑記事内容抜粋
・「部署による」は質問次第で深掘りできる
・配属地と希望職種は密に関係している場合がある
・住宅手当は同期入社でも条件によって金額が異なる場合がある

まとめ

本記事では「大コケしない」をテーマにドライながらも堅実な就活ステップを紹介した。
座談会は社員の雰囲気に加えて、配属や手当に関する質問もできたり、本記事のように重要だが得難い情報を得るチャンスだ。

よっぽど生意気でない限り選考には影響しないので、思い切ってあれこれ聞いてもらえると先輩社員もより有益な情報を提供しやすくなる。
もし内定して働き始めたら一度挨拶しておくことを強く進める。
役員クラスと異なり、後輩社員からわざわざ挨拶されることが少ない若手の先輩社員は、新卒から挨拶されるとこの上なく嬉しくなってしまう。

入社後からが本番となる社会人人生なので、スタートダッシュは切れるだけ切っておいて損はないだろう。

他記事でも述べているが、日本において新卒就活は人生でもっともコスパのいい努力先といっても過言ではない。
病まない程度に全力を尽くしてみてはどうだろうか。

少しでも本サイトが役に立ったら嬉しくおもう。

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